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2011年03月27日

釜石市での様子。

遅くなりましたが、先日集まった募金を釜石市に届けた際のレポートです。


さて現地の状況が気になる方が多いと思いますので簡単に報告します。
目的地は岩手県釜石市に建てた救護所。16日の17時にマイクロバスと共に出発。
マイクロバスが雪のおかげでチェーン巻いたり外したりと大変でした。
そんなこんなで予定より大幅に遅れて釜石市へ着。

ブリーフィングの後、今夜の夜間診療を担当することになり野営決定。
全然寝てないのに氷点下のテント泊はまったく眠れず・・・。
救護所は慢性疾患の方が薬を処方して欲しいと来られたりいきなり寒くなったので
風邪の方(子供が結構多い)、感染性胃腸炎、あとは外傷(釘の踏み抜き等)が
ありましたが重病と言うことはほとんど無く(トリアージタグで言えば緑)
野戦病院とかそんな感じではまったくありません。

ただし二件だけ後方搬送。一件は作業員の方が胸を押さえて突然倒れたと
同僚が運んで来ました。心筋梗塞の疑いで運ばれていきましたが
搬送先で落ち着いたと聞きました。寒さと疲れが原因でしょうか・・・。

18日。朝は極寒でしたが日中はぽかぽか陽気。
釜石市内の小学校と大槌町の避難所を巡回診療。
ここで津波の被害を目の当たりに・・・。

100mでこうも変わるのかと。いきなりすごい光景になります。
今までの地震災害とはまったく違う。そして地震による被害がまったく見えない。
釜石は震度6を記録していますが古いお宅でも普通に建っています。
半壊とか一部損壊とかも全然見られませんでした。
目で見える被害は津波によるものだけです。

小学校では700人ぐらいの方が避難しているとのことでしたが
ホントに避難所の鏡とも言えるぐらい素晴らしい運営をされていました。
みんなで役割分担を決めて受け付けもあるし掃除当番もあるし
子供達は勉強もしているし上級生が下級生の勉強をみたり
ラジオ体操やバケツリレーなどで団結力を高めたりと・・・
皆で皆を支え合う仕組みでした。

ここに変なボランティアが入ったらおかしくなる。
せっかくの助け合いを奪ってしまうことになります。
時間が経つにつれ少しずつ大変になってくるかもしれません。
その時に支える。代わるじゃなく支える。そんな立場でボランティアが
関わっていけたらいいんじゃないかな。

市の職員の方もこれからレクレーションなどをやっていきたい、
その時はボランティアさんに手を借りることもあるかもとおっしゃっていました。
ホントそれぐらいでいいんじゃないかな~
ちなみに釜石市の災害ボランティアセンターも社協さんが運営をしていました。
ボランティアは全員市内の方。ほとんど高校生。やることは物資の仕分けがメイン。
今のところこれでいいんじゃないかな。

大槌町はやっと町長さんが見つかったと報道されたところ。
町の大部分(中心部)が津波によって消えました。
町の職員も大半が行方不明。やっと支援の手が入ったという所です。
避難所はなんとか必死に生活をしているという感じ。でもやれることは
やろうとまだ仕組みまでいってないけど動ける人は動いています。
仮設トイレもまだ入っていなくブルーシートで囲っただけのトイレ。
穴掘って缶を埋めてそこにするという感じ。住民有志が定期的に缶を裏の穴に
空けています。そして避難所の目の前では救助隊が捜索活動中。
避難所が数m高くなっていてその眼下はがれきの山。

「7人発見、残念ながら全員遺体。2名は出したけどあとは目印だけ付けておきました」
と救助隊が住民代表に報告。限られた機材で危険をおかして遺体を搬出することはしない。
もちろん命があれば助けるのでしょうけど・・・。やるせない一瞬を目にしました。
大槌町も患者さんは同じような感じで薬が欲しいというのがほとんどでした。

今回一番苦労したのは情報。携帯が通じないというのは非常に苦労します。
住民も災対本部とのやりとりを走ってやらなきゃいけなかったり
自分たちも避難所の場所を調べたくても(ナビにはなかなか公民館は出てこない)
調べられなかったりと苦労しました。
頼みの綱の衛星携帯も混み合っててつながりにくい状態です。
無線が役に立ちますがめっちゃ飛ぶわけでもないし・・・。
とまぁどれだけ携帯に頼った生活をしていたのかと思い知らされました。

写真の一番下の封筒が、今回届けた募金を入れた封筒です。

POPOLOの文字とみなさんのメッセージカードが封筒に裏表に張られています。

釜石市での様子。釜石市での様子。釜石市での様子。


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Posted by NPO法人POPOLO at 14:04│Comments(0)お知らせ
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