QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 9人
プロフィール
NPO法人POPOLO
NPO法人POPOLO

2015年12月10日

全国フードバンク推進協議会

先月の話で、大きな話題になったにも関わらず
このブログからの発信が遅れまして、誠に恐縮ではありますが
「全国フードバンク推進協議会」が発足し
POPOLOも参加することになり、事務局長の鈴木がシンポジウムに参加をしてまいりました。


もともとアメリカで行われていたこのフードバンク活動は
10数年前から日本でも始められ、次第に拡がっていき
今では40ほどのフードバンク団体が、日本全国で活動をしているといわれています。

「捨てられてしまうはずの食品を、困っている人のために利用する」
「食品ロス問題」と「生活困窮者問題」
この2つの社会問題をそれぞれの資源に変えるという点からも
賛同者を得やすく、また、非常に有意義な活動であります。




さて、フードバンクというと上の図を思い浮かべる人も多いかと思います。
「食品をただ単に右から左に流すだけで、運営も簡単では」
と思われるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。

ライフラインや調理器具など
困窮している人の生活事情を踏まえたうえで、いかに食品を有効に使っていただくか。
また、食品の寄贈をしていただいた人の思いを無駄にしないために
いかに賞味期限内で消費するか。
食品事故が絶対に起こらないような管理ができるか。
等々・・・

そもそも無償で寄贈を受け、無償で提供するフードバンク活動では
収益を得ることが困難であり、事業費の捻出も厳しいものがあります。
そんな限られた中で、上に挙げたような細部に渡っての配慮・工夫や必要になります。
また、いろいろな団体と連携を取らなければ、運営も行き詰まってくるでしょう。
「有意義な活動」ではあるものの、始めようとすると、そのハードルはとても高いものです。


実際にPOPOLOでフードバンクを開始した2012年
右も左も分からないなかで
フードバンク山梨さんセカンドハーベストジャパンさんといった
先駆的な団体さんからノウハウを学んだ経緯があります。
そのときのあまりの大変さに、フードバンク開始に反対したものでしたが・・・(笑)

この協議会ができ
各団体の基盤強化、ノウハウや食品の共有、法整備等に向けて動くことで
今後、フードバンク活動がさらに日本で、ただ単に拡がっていくだけでなく
その質が、より良いものになっていくものと期待しています。

「もったいない」と思う気持ちが、実際の活動に繋がりやすい仕組みができればいいな、と思っています。





(中学のころ給食で大量に余っていたパンを「もったいない」と持ち帰りパン粉にしていた)望月  

Posted by NPO法人POPOLO at 12:09Comments(0)フードバンク望月