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NPO法人POPOLO
NPO法人POPOLO

2015年10月08日

67歳の旅立ち



67歳・ホームレス
本人の意思というよりも
周りの方たちの心配する声により
行政、そしてPOPOLOへと繋がったケース

一般的に、このようなケースだと
本人はあまり切羽詰まっていると感じておらず、どこか他人事で
周りばかりが「大変だ、大変だ」と騒いでしまうことが多いのですが
果たしてこの方はどうでしょうか・・・?



お金(年金)を好き放題使う、使っても報告しない。
手続をしていないのに「した」と嘘をつく(後々発覚)。
生活保護に頼らず仕事をする!と話すも
仕事を探している様子は見られない。

予想以上でした・・・(汗)
職員会議の結果、とにかくこちらから積極的にコミュニケーションを取る。
そして、「押してダメなら引いてみろ」と、よくいいますが
この方の場合は「押して、押して、押しまくる」という方針に決まりました(笑)。



すると、その方法がうまくハマったのか・・・
無駄遣いが減り、報告もするようになり
手続きも自分なりにやってみたり(結果は残念でしたが・・・)
と、少しずつですが変化が見えてきました。

ただ、就職活動に消極的なのは変わらず。
年齢のこともあるので、POPOLOとしては再度、生活保護の説明もしましたが
本人は「働きたい」の一点張り。
その割には動きが伴わない・・・



働きたいと思うのであれば、求人情報を見つめているだけでは先に進むことはできません。
まずは電話をし、履歴書を送り、面接をしなければなりません、当たり前ですが。
とにかく最初の一歩という事で、電 話 を し て み ま し ょ う か ! !
・・・何回くらい本人に言いましたかね(笑)。

すると、あまりのしつこさに観念したのか重い腰を上げ
ようやく一本、電話をかけました。
電話の様子を聞いてみると、驚いたことに・・・
上手なんですね、話が、すごく。



きちんと自分の名を名乗って、担当者に繋いでもらえるし(できない人、多いんですよ)
就職活動をする上ではハンディとなってしまう、67歳という年齢
それをカバーするほど、うまく自分のアピールもできましたし・・・
凄いじゃないですか!!何故、今までかたくなに電話をしなかったんですか!?

後で聞いたら、やはり不安が大きかったし
ヤケになっていた、ということもあったとのことです。
ただ、この電話をきっかけに自信を得たようで、次々と電話をし始め、面談を経て
見事、第一希望に就職が決まりました!!



そして本日、旅立っていったわけですが
元々住んでいた場所らしく
「探索するのが楽しみ、頑張ります」と話していたそうです。
(残念ながら僕は予定が会わず、最後に話すことができませんでした)

今回は、たまたまうまく支援の方法がハマり
67歳という高齢の方が、自信を取り戻し
就労に繋がるまで、伴走することができました。
赴任地は少し遠い所ではありますが、今後ともサポートできればと思っています。



台所からいい匂いがしてきました。
今日の夕飯はカレーのようです。





望月(夕飯はカレーにします)
  

Posted by NPO法人POPOLO at 18:07Comments(0)富士POPOLOハウス望月